繕いは小さなうちに

2022年07月15日 09:54

小さいうちに手入れをする

衣服などのほころびは小さいうちに繕うと簡単に済みますよね。穴が大きくなってしまったら縫うのも大変です。掃除も同じ。汚れていないからやらないのではなく、汚れていないうちからサッとやれば手短かに済みます。
体も同じこと。自分でわかる、感じる痛みなどが出てからは、もともとあるはずの体が自分で治る力というのがそのときには眠ってしまっていることがあります。"自然治癒力" 。一度眠ってしまうとそんなに簡単には起きてくれないことがあります。なぜならそうなるまでに体はとても頑張っていてくれたのです。痛みや不調が自分でわかる、"自覚症状" となるまで体に眼を向けず手入れをしなかったからです。そうなったときにはじめて、痛い、つらい と整体に行く。もちろんそれでもかまわないのですが、そのときには時間もお金もかかります。
当院では特にどこも痛いところも不調もないけど体のメンテナンスとして定期的に整体を受けにいらっしゃる方がほとんどです。
そういう方たちはつらい思いをせずに仕事や家事も育児も元気にやっておられます。
体に痛みや不調がないから活き活きとこなせるのです。みなさんとても素敵です。そして共通しているのが、"自分の体に目を向けている"  "自分の体に敏感である" ということです。
"今週はなんでこんなに肩が凝ってしまったかなぁ"   など自分で原因を探すのです。
そうした声を体は聞いているのです。自分も体の声を聞く。
自分の体に時間もお金もかかるのは最小限で済みます。
体はたったひとつです。その体は生涯でたったひとつです。古くなった体は新しく取り替えようはできません。ましてや人生100年時代となった今、もっともっと大切にしていかなかれば100年なんてもちません。寿命だけが延びて人生最後の10年を寝たきりで過ごすのか、生涯自分の足で動くのか。それは "今" の体ケアの時間とお金を惜しむのかで分かれていきます。

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