食事と栄養素
自炊でちゃんと食べてます の危険
まだ若いのにいつも顔色が悪く覇気もなく体は細過ぎるほど痩せて肩と首の凝りに悩んでいる女性。仕事でのストレスが相当なものらしいのですが、どう見ても栄養失調。
だいぶ栄養素が足りていないようだというと
"いえ、私は自炊なのでちゃんと食べてます" と言い張って聞く耳持たず。
そもそもストレスが覆いかぶさるのはタンパク質不足です。
でも "自炊しているからちゃんと食べてます" というのは昔のわたしもそうでした。
外食もそれなりに楽しんでいましたが基本的には自炊でした。40代にもなると健康への意識は以前より高まり自炊にも力が入りました。
栄養はちゃんと摂れている、これが大きな間違いでした。
テレビでも雑誌でも野菜の大切さは出てきます。
野菜は摂らないといけない、野菜を食べていれば大丈夫との意識はありすぎるほど。
せっせといろいろな種類の野菜を使い食事は野菜サラダがメインの日々。更に年を重ねると野菜を食べているとそれでお腹いっぱいになってほかのものは食べる余裕なし。けれど野菜は食べなければ、野菜を食べているから大丈夫。
とんでもない思い込み、勘違いを何年も続けていました。何年も経ってその積み重ねの結果としてさまざまな不調がやってきました。
わたしの場合は自炊で野菜がメインだったので最悪でしたが、たとえ肉や魚などを食べていたとしても、それで本当に体が機能するだけの十分な栄養素が摂れているということにはなりません。
野菜メインよりははるかにマシですがそこに落とし穴があります。肉や魚でも体に必要なタンパク質を摂るとなると毎日毎日相当な量を食べなければならないのです。必要な量を食べていたらもちろん太ることも出てきます。運動をしていたとしてもよほどの運動量でなければ追いつがないでしょう。運動量が多いと病気や老化の原因である活性酸素が増えてしまいます。食べ過ぎも活性酸素が増えますし冷えや疲労も起こります。
体に必要な栄養素を食事からだけで摂るのはかなりむずかしい面もあります。
加えてわたしのように勘違いの食事を何年もしていて体がガス欠状態になった時、そこから軌道修正は何年もかかります。
必要な栄養素は個々に違います。しかしほとんどの人に共通しているのはタンパク質不足です。
個々に合った栄養素療法のカウンセリングを当院では行っております。健康維持はもちろん、今の不調からの改善のために知ることは大切です。